企業出版の目的は、本自体を売ることではありませんが、街の本屋に自社の本が置いてあると嬉しいものですよね。
ところで、出版された本がどのような流れで街の本屋に本が並ぶか、ご存じでしょうか。
本は委託販売なので
出版業界では、各書店が出版社から直接本を仕入れるのではなく、「取次」を通すことになっています。出版社⇒取次⇒書店という流れです。この取次でシェア7割を占めると言われているのが、トーハンと日販の2社になります。出版社の本は取次を通じて、全国約12,000店の書店に届けられるわけです。なお最近は、取次を通さずに直接取引する形態も徐々に増えてきています。
書籍が通常の商品と違うところは、委託販売制度があることです。書店が仕入れて売れ残った書籍は、取次を通じて出版社に返本することができます。これにより、小さな書店も安心して(?)、売れるかどうか分からない本も仕入れることが出来るようになっています。
年間7万冊が出版されています
委託販売なら、売れなくても書店は損しないのですから、自分が書いた本も書店が仕入れてくれるのでは?と思いたいところですが、残念ながら、そうはなりません。1年間に出版される本は、雑誌を含めずに約7万冊もあります。1ヶ月にすると約5,800冊。1日当たり約190冊も発売されているのです。年間7万冊も出版される本を、置くスペースは書店にはありません。
どの本を仕入れるか
各書店は年間7万冊も出版されている本の中から、どのように選んでいるのでしょうか。そもそも年間7万冊の発行情報をどこから得ているのでしょう。
実は発行情報はFAXです。最近ではFAX用紙の無駄だということで、オンラインでの出版情報へと変化しつつありますが、未だFAXが主流です。全国の書店には、毎日のように出版社からFAXが送られてきます。FAXの中身は簡単に言うと「●月●日に●●というタイトルの本が出まから、仕入れてください」というものです。毎日200冊近く発行されているのですから、大型書店では届いたFAXを本の種類別に仕分ける人がいるくらいです。その中に、あなたの本のFAXがあっても埋もれてしまうのは、想像に難くないでしょう。
そこで埋もれてしまわないように、FAXだけでなく本を置いてもらうための活動が必要になるのです。それが「書店営業」というものです。