スマホが生活の中に浸透し、常時インターネットに接続しているのが当たり前になりました。紙の本ではなく、スマホで電子書籍を読んでいる人も増えています。
実際、電子出版は拡大傾向にあり、2021年の市場規模は4,662億円でした。特にコミックの伸びが大きいですが、電子書籍(文字もの・写真集)も前年比12.0%増の449億円と伸びています。

出所:「出版指標年報2022」公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所
普段から電子書籍に慣れ親しんでいる方からすると、自分が本を出すときも電子書籍にしようと考える人も少なくないようです。紙の本を出さずに、AmazonのKindleだけで良ければ、出版社を通さなくても自分で出版することが出来ます。
しかし、企業が出版を目指す場合は、紙の本は必須です。というよりも、紙の本を出さないのであれば企業出版の意味をなさないのです。電子書籍だけなら、出さない方が良いでしょう。
企業出版の目的の1つは、自社の信頼性を上げることにあります。電子書籍で本を出しても、信頼性が上がることにはならないのは容易に想像がつくでしょう。自費出版の項でも記載したとおり、本の裏表紙にISBNが載っていることが大事なのです。
また、紙の本はなかなか捨てられません。通常のダイレクトメールであれば、すぐにごみ箱に直行することになりますが、本をそのようにする人は少ないでしょう。その時点では、さほど興味がなくても一旦は本棚に並べられます。何かのタイミングで、あなたの会社が提供するビジネスに興味を持った際に、本棚にあなたの本があることは大きな価値があります。著者として、あなたの名前が入った本が本棚にあることで、なんとなく目に入ってくるものです。デジタルではなく、アナログならではの価値があります。
勿論、多くの方に読んでもらえるように、紙の本と同時に電子書籍を発行するのは全く問題ありません。電子書籍「だけ」は、止めておきましょう。