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03_それでも商業出版で出したい

3-3.商業出版に向いている人

商業出版は難しい。「本」自体が面白くなければ、出版社はOKを出しません。企業出版の場合は、本を出すか出さないかの決定権限は著者にありますが、商業出版の場合は、出版社にあります。どのような人が商業出版に向いているのでしょうか。

売れる本が書ける人

何とも当たり前の話で申し訳ありません。面白い本、ためになる本、人類の叡智の結晶として残したい本を書ける人よりも、売れる本を書ける人が商業出版に向いています。残念ながら、後世に残したいと思うような本が出版されるとは限りません。
売れる本を書くにはどうしたらよいのでしょうか。ブログを書くのは、1つの手段です。自分の得意分野について、ブログを継続して書いてみましょう。その内容が面白く、アクセス数が増えて安定的な読者が付くのであれば、それは商業出版として成立します。その業界で珍しい発想や視点があるのであれば、Webメディアから連載、転載の声がかかることでしょう。Webメディアもネタ探しに困っているから、人気のあるブログなら、すぐに声がかかります。
出版社が書籍出版前にブログ連載を持ちかけることもあります。出版社のWebメディアにて連載をしてもらい、アクセス数が良ければ、書籍出版となります。ブログを継続することで、書籍を買うだろうファン層を広げつつ、原稿を書き溜めることにもなり、一石二鳥ということです。

個人で有名になりたい人

ビジネスにおいては、本を売るのではなく、本業を売るのが大事だと書いてきました。しかし、本業のビジネスがない、またはYouTubeやSNSで生計を立てているような人の場合は、商業出版を目指すのも1つの手です。法人のビジネスではなく、個人として有名になりたい、有名になることで個人の収入が増えるという人には向いています。
例えば、料理研究家。栗原はるみレベルまで行けば、TVでも紹介されるし、鍋でもエプロンでも売れるし、個人名の雑誌も売れます。残念ながら、多くの料理研究家は個人で開く料理教室での売上くらいしかありません(それすらない自称料理研究家も多数)。本を出して料理教室の売上が上がっても大きな商売にはならないのです。
しかし、YouTube、SNS、出版が組み合わさると、自分の本を出している「有名料理研究家」となり、TV出演や取材、コラボ商品の開発などにつながり、大きなビジネスとなります。そのために、商業出版を目指すのは有効な方法です。
まずは、商業出版として出したいと考える出版社に自分を見つけてもらわねばなりません。その点では、YouTubeが良い媒体です。料理チャンネルは人気コンテンツであり、そこで登録者数が増えれば、出版社が見つけてくれます。当然ながら競合が多いですが、そこで芽が出ないようであれば、商業出版は難しいと考えて真剣に取り組むしかないでしょう。

お金がないけど時間のある人

元も子もない話ですが、企業出版にはお金がかかります。安くても数百万、大手出版社になると、最低1,000万円は必要となります。その初期費用が払えない人は、商業出版を目指した方が良です。
また、本業のビジネスで数百万円を稼ぐのが難しいという場合も、商業出版の方が良いです。企業出版という「投資」に対するリターンは本業の「儲け」になるため、本業の儲けが小さい場合は適しません。商業出版の場合は、本を書くという自分の「時間を投資」して、印税で回収することができます。

 

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編集部・田中

企業出版・商業出版を手掛ける出版社の編集者。 中小企業が出版することによるメリットの大きさ、 本を使ったマーケティングについて伝えたいと思っています。

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