さて、企業出版の全体像が分かったところで、実際に本を出すにはどこに頼めばよいのでしょうか。大手出版社、出版コンサルタント、中小出版社の3つのパターンについて、考えてみましょう。
大手出版社で企業出版を出すなら
もし、あなた(あなたの会社)に、資金的に余裕があれば、大手出版社で出版を選択肢の1つとなります。日経BP、幻冬舎、ダイヤモンド社、東洋経済など、ビジネス書を読んだことのある人なら誰でも知っている出版社も、企業出版を受け付けています。大手出版社なので、企業出版を行っていることは意外に思うかも知れませんが、実は書店に並んでいる大手出版社の本にも、結構あるのです。
大手出版社で出すと、著者としても少し気分が良いでしょう。自分が良く読むビジネス本の出版社で、自分の著作も出せるとなれば、何となく気分が上がります。書店の棚で、有名なベストセラー本の隣に自分の本も並ぶかもしれません。大抵の読者は、出版社を気にしませんから、どこの出版社でも良いのですが、あなたが出版社のブランドを気にするタイプであれば、大手出版社一択となります。「ダイヤモンド社で出版した」と聞けば、商業出版だと思う方が殆どでしょうし。
メリット:ベストセラーの可能性?
大手出版社の場合、ベストセラーになる可能性(!)があります。東洋経済で出版したならば、東洋経済の商業出版と同様にプロモーション活動や書店営業をしてもらい、書店にポスター、平置きコーナー、更に「週刊東洋経済」に記事広告でも出してもらえば、大きく売れるカモしれません。書店側も東洋経済で出すなら、ある程度売れるだろうと予想してくれます。
また、編集者やライターが優秀です。多くのビジネス書を手掛けたことのある編集者の方が売れる構成を考えてくれますし、自分で本を書けない場合には優秀なライターを紹介してくれます。結果として、完成度の高い書籍に仕上がります。
デメリット:お金次第
上記のメリットで記載した通り、ベストセラーになる可能性もありますが、それもお金次第です。大手出版社で本を出すには、1,000万円~の費用がかかりますが、その費用だけでは、書店ポスターや平置きコーナーなどはやってくれません。プロモーション費用を追加で払わないと、大手出版社は動いてくれないのが現実です。
また、大手出版社には大手企業との付き合いも多くあります。1,000万円を出して企業出版を依頼する名の無い企業と、プロモーション費用に追加で5,000万円を払う大企業と同時に出版する場合、あなたが編集者だったら、どちらに力をかけるでしょうか。大手出版社も商売ですから、仕方のないことではあります。
大手出版社が向いている人
大手出版社で出す場合のメリット・デメリットを書きましたが、出版予算が1,000万円以上あって、追加でプロモーション費用を数千万円出す余裕があって、出版社の名前が大事であれば、大手出版社に依頼するのが良いでしょう。お金さえあれば、満足できることは間違いありません。