株式会社学情が行った2025年卒学生対象「就職人気企業ランキング」によると、トップは6年連続で伊藤忠商事となりました。さすがの人気です。さて、オールドエコノミー、衰退産業と言われた出版社は何位なのでしょうか。
なんと、2位:講談社、3位:集英社、7位:KADOKAWA、9位:小学館と、出版社がトップ10に4社入っています。これは、2001年卒ランキング以来初めてのことだそう。昔ながらの紙の本を出している出版社のイメージではなく、電子コミックや動画、ゲームなど、コンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めたと分析されています。
本を読まない人が6割
本を読む人は確実に減っているにも関わらず、なぜ、出版業界が人気なのでしょうか。
文化庁による「国語に関する世論調査(令和5年度)」によると、1ヶ月に読む本の冊数(電子書籍含む)は、月1冊以上読む人が36.9%。残りの62.6%は、1ヶ月に1冊も読まないようです。平成20年度の調査では、本を読まない人は46.1%でしたから、近年、本を読まない層が大幅に増えていることが分かります。

出所:文化庁「国語に関する世論調査(令和5年度)」
これだけ見ると、本を読む人が減って出版業界は斜陽だと感じますが、実は本以外の文字・活字は読んでいるようです。75.3%が、ほぼ毎日、本以外の文字・活字から情報を得ています。スマホの普及により、本(電子書籍含む)を読む機会は減った一方で、様々な文字情報には触れるようになっています。

出所:文化庁「国語に関する世論調査(令和5年度)」
コンテンツの提供
「出版社=紙の本を出す会社」ではなくなり、「本を読まない=文字情報に触れない」ということでも無くなりました。スマホで、マンガや雑誌、動画、エンタメに触れる機会が多い若者達。電子書籍やゲームなどのデジタルコンテンツを扱う出版社が、人気のようです。日本の出版コンテンツを海外で展開、知的財産(IP)ビジネス、電子マンガ・アニメ・映画化のメディアミックスが出来る環境に身を置きたい学生は多いのですね。