大手出版社が手掛ける「商業出版」では起きないことが、企業出版の場合は起きることがあります。それは、Amazonの在庫がなくなることです。せっかく宣伝したのに、Amazonで買えない事態が起きてしまうのです。それは、なぜでしょうか。
Amazonは、AIが在庫を判断
書店と同じように、Amazonも新刊発売前に本を仕入れます。企業出版の本も在庫としてAmazonの倉庫に入ります。Amazonは、当日配送や翌日配送など迅速な配達も強みの一つですから、売れる本は常に在庫しています。
しかし、Amazonは売れるかどうか分からない本は仕入れません。AmazonのAIが、著者の実績やジャンルなどから売れる本か否かを判断して、出版社からの仕入れ数を計算します。当然ながら、人気作家の小説などは在庫切れになることはありませんが、企業出版で初めて本を出す無名な作家(地元経済界では有名でも書籍の中では無名です)の本は売れると考えないので、数冊しか在庫をしません。
つまり、新刊の発売日には何もしなければ、Amazonでは数冊しか在庫がないのです。発売日当日に広告をうって、その数冊が売れてしまうと瞬く間にAmazonでは「在庫なし」「通常2~3週間後の納品」と表示されてしまうのです。しかも、売れ筋ではない書籍は、Amazonの仕入れ間隔が長いため、出版社に追加の発注がくるのが、翌日ではなく、1週間後とかになるのです。結果として、発売日から1週間程度は新刊なのに在庫なし、となってしまうのです。
事前告知を早めに
発売当日に在庫切れを起こさないためには、次の3つを徹底しましょう。
(1)発売日当日の広告は止める
こちらにも記載しましたが、書店と同様にAmazonでも発売当日の広告は危険です。広告を打つならば、Amazonに予約注文が入るように事前に広告を出しましょう。広告を見た人がAmazonで予約をすると、AIが売れる本だと判断して発売当日のAmazon仕入れ数は増加します。
(2)関係者は事前予約で
本業の関係者、親しい方には事前に案内をして、Amazonで予約してもらうようにしましょう。社員にも予約を促してください。社員が100人いれば、十分な予約数になります。なお、社員には企業メールアドレスではなく、自宅に届くように通常の個人アカウントで申し込ませるようにしてください。
(3)SNSで告知
SNSに力を入れている著者の方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ご自身のSNSを使って大きく事前告知してください。YouTubeなど動画配信をされている場合は、特に動画内での告知は有効です。登録者の内、数%でも購入予約をしてくれれば、大きな動きになります。ぜひ、積極的に告知していきましょう。Amazonでは、発売前から著書ページが出来ますので、そちらにリンクして発売前の予約数を増やすようにしましょう。
Amazonに在庫がないことによる機会損失は大きいものがあります。在庫切れを起こさないように要注意です。